第16回 アマモ移植イベント

令和2年11月14日 鳥取県漁協境港支部にて、第16回アマモ移植イベントを開催しました。


当日は朝からお天気も良く、気温もあまり下がらず温かい中での開催となりました。
今年度はコロナウイルス感染症拡大防止のため、参加者の皆様には事前の
体温チェックとマスクの着用をお願いしました。







開会前、アマモシートの準備をしてくれているアマモ再生応援隊の皆様。
いつもありがとうございます。





イベント開始前に非接触型体温計で参加者全員の体温を確認し、
ソーシャルディスタンスを取りながら理事長からの開会あいさつとなりました。







アマモや中海についての説明を受け、恒例となったアマモ種子の臭いをかいでみるコーナーに・・・



かいでみるとアマモの種子の発酵した腐った卵のような臭いに絶句・・・
去年参加した子ども達はもう臭いを知っているので今年はかぎませんでした(^^;)








たっぷりのでんぷんノリに種子を混ぜ、早速アマモシートの作成に入ります。





でんぷんノリとよく混ざったアマモの種子は、ヤシマットの上に広げた生分解性の
不織布に塗って植付けていきます。



ひしゃくでシート全体に撒いたら、みんなで素手を使ってまんべんなく塗り広げます。



ノリと混ぜて多少和らいだものの、まだ若干臭いは気になりますね。
ぬめぬめのでんぷんノリも空気に触れて冷たくなっていますが、
子ども達は頑張って素手で塗り広げてくれました。



あっという間に1枚目のシートに種子を塗り終えました!



種子はこのように植え付けられています。





丁寧に塗り広げられた種子は、上からまたヤシマットを重ねてから、金網をかぶせ…

 

ホックリンガーで固定されます。

 

大きなホチキスのようなホックリンガーは今年も子ども達に大人気!
応援隊の皆さんにやり方を教わりながらどんどん固定していきます。

 





1枚完成したところで、2枚目に取り掛かります。

 

ノリは冷たくてぬめぬめしているけど、大人も子どもも一緒に頑張って塗り広げます。

 

1枚目と同じようにヤシマットと金網を固定して、





3枚目

 

3枚目ともなると皆さん慣れたもので、あっという間に出来上がりました。



出来たアマモシートを一旦丸め、中海へ運びます。







作業終了後はノリのついた手をよく洗い、消毒します。







片付け作業をしていると、鳥取県漁協境港支部の景山組合長さんが見に来てくださいました。







組合長さんにも入っていただいて、
出来上がった3枚のアマモシートと記念撮影です。



応援隊の皆様
おそろいのジャンパーはバックに「アマモ再生応援隊」の文字!





その後アマモシートを移植するため中海へ移動しました。
今年も昨年と同じく境港市の清水港へシートを設置しました。

 

奥森理事長から、中海の状況やアマモシートの移植の仕方などの説明があります。

 

浅い所から中海へ入り、みんなで作ったアマモシートをダイバーさんが
湖底に鉄筋を打ち込んで設置していきます。





 

設置作業を待っている間、浅い所に入ってみる子ども達。

 

生き物を見つけて、岸壁で待っているみんなにも見せてくれました。

 

貝の中からヤドカリが!



波間にはクラゲも浮かんでいました。







ダイバーさん達の作業が終了する前に、昼食会の準備です。
今年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、いつもの海農駅ではなく、
屋外での昼食会をすることにしました。



参加者のお母様方に配膳していただき、



カレーとから揚げでお昼ごはんです。





ダイバーさん達の作業終了後、参加者全員で昼食会を行い、
この日のイベントは終了しました。



昼食会の様子

11月という季節柄、屋外での昼食会は寒いかもしれないと心配していましたが、
この日はお天気にも恵まれ、暖かい中でカレーを食べることが出来ました。





今年はまだコロナも終息していない中にもかかわらず、たくさんの皆様に
ご参加いただきまして本当にありがとうございました。
皆さんで移植したアマモの種が中海で力強く芽吹き、また来年の採取イベントで
元気に育っている姿を見られることと、その頃にはコロナが終息して
当たり前の日常が戻ってきていることを願っています。