第15回 アマモ移植イベント

令和元年11月16日 鳥取県漁協境港支部にて、第15回アマモ移植イベントを開催しました。


当日は朝のうち雨が降り、イベント中も時折小雨がぱらつくこともありましたが、
気温はあまり下がらず、12月開催となった昨年・一昨年に比べると
温かい中での開催となりました。


イベント開始時刻となり、まずは奥森理事長から開会の挨拶です。

 

アマモや中海についての説明を受け、アマモ種子のにおいをかいでみることに・・・

  

アマモの種子の腐った卵のようなにおいに思わず顔をしかめる子ども達。
今はにおいが良くないけど、大事に植えると立派なアマモになるんです^^





においを体験してもらったところで、早速アマモシートの作成に入ります。

アマモの種子は、まずデンプンで出来たノリに混ぜ
ヤシマットの上に広げた生分解性の不織布に塗って植付けていきます。



種子が全体に撒けるように、ノリをよく混ぜて…



ひしゃくでシート全体に撒いたら、みんなで素手を使ってまんべんなく塗り広げます。

 

 

 

ノリと混ぜて臭いも多少和らいだものの、まだ若干臭いのある種子が混ざった
冷たくてぬめぬめのノリを、子ども達は頑張って素手で塗り広げてくれました。



あっという間に2枚のシートに種子を塗り終えました!





丁寧に塗り広げられた種子は、上からまたヤシマットを重ねてから、金網をかぶせ…

 

ホックリンガーで固定されます。

 

毎年子ども達に大人気の大きなホチキスのようなホックリンガーは今年もやはり魅力的なようで、
応援隊の皆さんにやり方を教わりながら子ども達も作業をお手伝いしました。

 

 

しっかりと固定出来たら、アマモシートの完成です!

 

出来たアマモシートは中海に運ぶため一旦丸めます。
下に敷いていたブルーシートも畳んで、みんなで片付けもお手伝いしてくれました。







寒い中みんな頑張りました!
出来上がった2枚のアマモシートと記念撮影です。





その後アマモシートを移植するため中海へ移動しました。
今回は外江港ではなく、同じく境港市の清水港へシートを設置することになりました。

 

奥森理事長から、中海の状況やアマモシートの移植の仕方などの説明があります。

 

清水港の浅いところからダイバーさんが中海へ入ります。

 



先程作ったアマモシートを水中で広げ、鉄筋で湖底に設置します。

 

今回は種子が波に流されてしまうことやエイの食害を防ぐため、
アマモシートの上に格子状の金網をもう一枚試験的に設置してみました。
少しでもアマモの成長につながりますように!





子ども達は中海の生き物にも興味津々。



ヒトデにも触ってみました。

 

ダイバーさんが取ってきてくれた貝や釣りをしていた方に見せてもらったヒトデに
大はしゃぎの子ども達。





シート設置後は海農駅へ移動して海藻米のカレーライスで昼食会を行い、
この日のイベントは終了しました。

 

昼食会の様子





今年度もたくさんの皆様にご参加いただき本当にありがとうございました。
移植したアマモの種が波やエイに負けず中海で芽吹き、また来年の採取イベントで
元気に育っている姿を見られることを願っています。